漫画家弘兼憲史の老後の本を3冊読んでみた。どの本もおすすめです。

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こんにちは、カッチャンです。
今回は、漫画家弘兼憲史の本の紹介です。

弘兼憲史の老後の本

漫画家弘兼憲史といえば「課長島耕作」。
昔よく読みました。
今もまだ続いているそうですが、主人公の島耕作が出世するに従いだんだん読まなくなりました。

近年の弘兼憲史は、漫画だけではなく、老後の生き方や考え方についての著作が増えています。

そこで今回は、そんな著者の本を3冊紹介します。

弘兼憲史流 「新老人」のススメ

著者はまえがきで、「新しい価値観や考え方を持つ『新老人』となるべき」
と述べています。
昔、若い人を「新人類」と呼んでいたのと対比させた著者の造語でしょう。
著者は

これからの高齢者も新人類のように、新しい価値観や考え方を持つ「新老人」となるべきではないでしょうか。  本書ではそんな新老人になるための様々な価値観や考え方を提示しています。

と本書執筆の目的を述べています。

「弘兼憲史流『新老人』のススメ」の目次

本書はそんな「新老人」を目指し

目次
第1章 老いの準備
第2章 健康な体あってこそ
第3章 新老人の心構え
第4章 目指すはかっこいい新老人!
第5章 死について考える
第6章 スペシャル対談 北方謙三×弘兼憲史―男たちよ元気を出せ!

以上のように著者の思いを書いている。

「弘兼憲史流『新老人』のススメ」の共感部分

そんな本書の中で、一番「なるほどなあ」と共感したのが、第1章の終わりの方で、

かわいい孫とは距離感を
(中略)
孫に甘いおじいちゃんは、それがかわいそうで見ていられず、「お母さんには内緒だよ」などと買い与えてしまうのです。
孫との距離の取り方は、個人的には「無関心」ぐらいがちょうどいいと思っています。

というところです。
わたしは孫に甘い。
それは自分でも自覚しています。
今後は「無関心」というのは無理ですが、孫とは少しずつ距離を置くようにしたいと思います。

次に、本書では第6章で、著者と作家北方謙三氏の対談が載っています。
わたしは北方謙三の小説が大好きで、今は長編「楊令伝」の途中です。
北方謙三の描く「漢(おとこ)」がいいんですよね。

北方謙三との対談は、老人になると抱えるいろいろな悩み、問題点に話が及び、とても面白い。
わたしには、本書の中身よりもこの対談のほうが面白かった。

弘兼流 60歳からの手ぶら人生

タイトルのネーミングがうまい。
「手ぶら人生」という言葉、よく考えたものです。
そのイメージがパッと頭に浮かびます。

60歳からは身軽に生きていこう。
そのためには、持ち物、家族、友人、生き方、お金など、どのように整理していくべきか。
その整理の秘訣が提案されています。

「弘兼流 60歳からの手ぶら人生」の共感した部分

第1章 持ち物を捨てる(60歳とは起承転結の「結」;つまらない「見栄」や「こだわり」があるから捨てられない ほか)

スッキリした書斎にしたいと思い、少しずつものの処分をしています。

しかし「見栄」と「こだわり」は、
60歳で定年退職した後、努力はしたがなかなか捨てきれず、古希を目前にひかえた今、やっと捨てられつつある
というのが現状です。

わたしは、「男」としてのプライドはいつまでももち続けようと思っていますが、本当につまらない「見栄」や「こだわり」はこれからも捨てる努力を続けようと思っています。

第2章 友人を減らす(本当に信頼できる友がひとりいればいい;年賀状、中元・歳暮はやめる ほか)

中元・歳暮はもう昔からやっていませんが、65歳の年に年賀状を出すのをやめました。
大変勇気のいることですが、おかげで年末の年賀状書きという面倒な作業がなくなりました。

著者の本ではよく男が料理することをすすめています。
本書でも第5章で。

わたしは、こと料理についてはまったく手つかずです。
今後の課題ですね。

「死ぬまで上機嫌。」

最後に本書「死ぬまで上機嫌。」はごく簡単に。
というのも、上記2冊と内容が重なっているところがあるからです。

目次
序章 いよいよ死に支度
第1章 妻に依存しすぎるな
第2章 友人を捨てろ
第3章 墓なんていらない
第4章 お金なんて残すな
第5章 家族に死に様を見せろ
終章 団塊の世代が伝え残すべきこと

第3章 墓なんていらない

著者は以前、地方に先祖の墓があったが、墓参りするには不便だったため、近場の埼玉県にあるお寺の墓地に墓を引っ越したらしい。

実は我が家でも、東京にわたしの先祖の墓、栃木県に妻の先祖の墓があり、墓参りが不便。
そこで、わたし達がまだ元気なうちに、どちらかの墓を墓じまいして、一つの墓にしぼろうか、と検討中なのです。

こういう自分の身近な問題で著者も悩んでいたのかと思うと、とても親近感が湧きました。

著者 弘兼憲史

著者は1947年生まれ。
漫画家で、代表作としては
『島耕作』シリーズ
『人間交差点』
『黄昏流星群』
などがある。

著者の奥さんはやはり漫画家で
柴門 ふみ。
1957年生まれ。
代表作としては
『P.S. 元気です、俊平』
『東京ラブストーリー』
『あすなろ白書』
などがある。

吉祥寺の豪邸

先日ユーチューブで、東京の吉祥寺周辺の有名人の豪邸を紹介している動画を見ました。
たまたま著者の自宅も紹介されたのですが、豪邸でした。

夫婦して売れっ子の漫画家なので、あのくらいの豪邸に住んでいて当然といえば当然なのでしょう。

まとめ

今回紹介した3冊は、いずれも何らかの気づきを与えてくれる良い本だと思います。

わたしは紹介した本を読み終えたあと、著者の豪邸を拝見しました。
人によっては、著者は「金持ちだから言いたいことが言えるんだ」と反感を覚える方もいるかもしれません。

しかし、金銭的な余裕がなければ老後の生き方についてじっくり考え、執筆することは難しいのではないか?

それと最後に、著者の文章は読みやすく、サラッと読み進めることができることを申し添えておきます。

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