現役のお医者さん牧田善二医師が書いた食事術の本を2冊読んでみた。

こんにちは、カッチャンです。
みなさんは食事には気をつけてますか❓
私は、昔は完全な肉食派、結婚後は奥さんの厳しい指導の下、徐々に野菜類も食べるようになりました。
今回は、お医者さんが教える食事術についての本の紹介です。

「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二著

著者牧田善二

1979年、北海道大学医学部卒業。
2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。
著書には、本書のほか、
・ 糖質中毒 痩せられない本当の理由
・ 医者が教える最強の解毒術
・ 医者が教えるダイエット 最強の教科書―20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方
などがある。

本書のかんたんな内容

本書では、体にいい食べ物として
・ オリーブオイル
・ ナッツ
・ ワイン
・ チョコレート
など10個が紹介されている。

また、100歳まで生きる人に共通する10のルールとして
・ 豆類をたくさん食べる
・ 野菜はたっぷり多種類食べる
・ 坂道を歩く
などが紹介されている。

感想

健康オタクのわたしには、取り立てて目新しい情報はなかったです。
体に良い食べ物や食事術(食事方法)の内容は、他の同種の書物でも取り上げられているものがほとんどでした。

ただ、文章は読みやすく、本書もスラスラと読了しました。

しかし、本書の中に気になる記述が一つありました。
それは本書の267ページに、
「便の潜血検査で血液が混ざるようなら、大腸がんは相当進行しています。」
と記載されていることです。

これはなにかエビデンスがあって書かれているのか?
いささかオーバーな記述ではないでしょうか?

というのもわたしは、過去に2回、便潜血検査で血液が混ざって陽性となり、また大量に下血したことが1回あります。
そこで計3回、大腸内視鏡検査をしてますが、いずれも大腸がんは見つかりませんでした。
またわたしの妻も過去に2回、便に血が混じっていたため大腸内視鏡検査をしましたが、大腸がんは発見されませんでした。

著者は、読者の健康を思うがゆえにこのような誇張した表現をしたのかもしれません。
しかしわたしは、この一文を読んで、本書の内容の信憑性が一気に崩れてしまいました。
残念です。

「医者が教える食事術2 実践バイブル」牧田善二著

本書は、上記「医者が教える食事術 最強の教科書」を多少深く掘り下げた、実践編といえる本です。
2冊一緒に入手してしまったので続けて読みましたが、1冊目で著者のちょっと首をひねる記述を読んだ後でしたので、ほとんどパラパラと流し見をした程度です。

食事術ということに関しては、この本だけ読んでも良かったかな、と思いました。

まとめ

健康診断や人間ドックでは、結構多くの人が便潜血検査で陽性反応がでています。
著者によればその人たちは皆、大腸がんが相当進行している、ということになります。

これは医学では素人のわたしでも「いささかあおり過ぎだろう。」と思える表現です。
便潜血検査で陽性反応となり、これから大腸内視鏡検査を受けなくてはならない人が本書を読んだら、かなりショックを受け、恐怖心を覚えることになります。

したがって、現役のお医者さんが書かれた本ではありますが、わたしは著者の本をみなさんにはおすすめしません。

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